第11回 サイエンスカフェ(防災研究座談会)を開催しました
2016年12月1日(木)に、杉本キャンパスにある複合先端機構会議室(理系学舎B棟2階)にて「第11回 サイエンスカフェ(防災研究座談会)」を開催しました。
今回は、CERD副所長の三田村 宗樹先生(理学研究科・教授)と本学大学院生活科学研究科修士課程の前田 航志氏から「グルカ地震でのカトマンズ盆地の建物被災状況と災害意識・教育状況に関わる視察内容報告」として、ネパールのカトマンズでの視察・調査結果について話題提供していただきました。
2015年4月25日午前11時56分(現地時間)に発生したグルカ地震 (Mw7.8)によって、震源域から約70km離れたカトマンズ盆地では世界遺産の寺院や古いレンガ造の建物が多く被災しました。
2016年9月29日から10月5日まで、建物被災や学校の状況、防災意識ヒアリングの目的でカトマンズを訪れました。すでに地震から1年以上が経過していますが、街中では、半壊建物がいまだに継続使用され、その被災状況を見ることができました。また、公立・私立のHigher Secondary School (初等・中等教育の学校) の施設見学、防災活動の様子や一般市民の地震前後の防災意識などについてのヒアリングも実施しました。ここでは、その概要についてご報告いただきました。
日本とは異なる風土と文化を持つネパールの災害・防災に関する報告となり、その違いに参加者は大きな関心を寄せていました。