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お知らせ

第20回 サイエンスカフェ(防災研究座談会)を開催しました

2018年7月12日(木)に、杉本キャンパスにある複合先端機構会議室(理系学舎B棟2階)にて「第20回 サイエンスカフェ(防災研究座談会)」を開催しました。

今回は、CERD兼任研究員で理学研究科・教授の原口 強先生から「 震度7を引き起こした益城の地下水環境」、「 2016熊本地震に伴う阿蘇谷の亀裂群の成因」、「ドローン・レーザー計測で可視化された耶馬溪斜面崩壊」の3つについて話題提供をいただきました。

2016年熊本地震で2度の震度7を観測した益城町では、地震断層が現れたために断層変位主因説が出ましたが、実際には断層直上の家屋倒壊は皆無であったこと、背景に阿蘇からの豊かな地下水環境を要因とした軟弱地盤の存在があることなどを解説いただきました。また、阿蘇谷の亀裂群の成因についても、内牧,狩尾,的石に現れた陥没性亀裂を対象に代表測線で地下数百mまでのS波構造を求めたところ、北へ緩く傾く地層構造が確認されたことなど、写真や図を交えた解説がありました。

最後には、2018年4月11日の大分県耶馬溪町で発生した斜面崩壊について、ドローン・レーザーによる地形計測を実施して大分県関係者に情報提供をした際のデータを提示しながら説明をしていただき、情報が可視化されることの重要性を実感できる内容でした。


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