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学校につくる防災井戸

地域にある小中学校などは,その地域の災害時の収容避難所となります.災害直後には,水道は使えなくなり,避難生活での水の問題は深刻です.避難所に非常時に備えて地下水をくみ上げられる井戸があると,水質面から飲用には使用できないものの,トイレの水や簡単なすすぎ用など,比較的多くの量が必要となる「中水」としての地下水活用が可能となります.普段は学校教育で足元の地盤を考え,地下の水資源を考える教材として,学校のビオトープ水源やグラウンドの芝生の水やりなどに活用しながら,地下水を児童や地域住民が身近に接する機会を増やすことに活用できます。
井戸は場所にもよりますが,10〜30m程度の深さまで井戸屋さんに掘削してもらいつくることができます.井戸の穴の大きさは直径10cm程度で充分で,手押しポンプや家庭用井戸ポンプ(吐き出し口が直径2.5cmまでのもの)であれば容易に設置ができ,通常の水道蛇口から出てくる毎分20リッター程度の水量を得ることができます。

守口市の小学校での井戸掘削(写真手前にビオトープがある)

大阪市の小学校に設置された手押しポンプのついた井戸

大阪市立大学に設置された防災井戸(手押しポンプと電動ポンプで揚水が可能)


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