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【開催報告】第30回サイエンスカフェ(防災研究座談会)を開催しました

2022年3月18日(金)に第30回となるサイエンスカフェ(防災研究座談会)をオンラインで開催しました。

今回は、南市岡地域活動協議会「NPO法人・南市岡すき屋根ん」より松井信一 理事をお迎えし、「持続的なコミュニティ活動へのヒント」について話題提供いただきました。

南市岡地域活動協議会はNPO法人として、区の内外を問わず広く様々な団体と連携を図りながら活動されています。「地域の力で、地域を守る」という考えをもとに、毎月開催する朝市の収益金で地域の災害用備蓄品を充足していくといった取り組みや、定期的に地域の方が集えるふれあいの場を提供されている実例について紹介いただきました。

防犯防災環境事業のほかにも、地元企業や港区役所有志の協力を得ながら実施されている「児童いきいき放課後」、住居を探すのが困難な方を対象とした居住支援事業「住みサポ」や、障がい者グループホーム事業などの地域福祉事業等、様々な工夫をこらした取り組みについて紹介されました。

また、地元の総合病院と連携した「健康サロン」や、3年前からは出張特定健診の実施に協力し、港区の受診率が大阪市内でトップになることに大きく寄与したこと、健康なまちづくりは地域の活性化に大きく影響するとのお話しもありました。

最近では、外出や移動が難しい高齢者の方を対象に、地域の有志がワクチン接種会場まで送迎する「ワクチン接種サポート事業」を実施されています。地域の方の要望をリサーチし、医療関係者との協議を重ねられて成功した事例としてNHKのテレビ取材もありました。

質疑応答では、円滑な運営の秘訣として参加する方の長所を生かすことや、地域の情報発信方法として掲示板や回覧板はIT化が進んだ今でも効果があるということ、体力維持のための健康体操などに参加してもらうため工夫をこらしていること、NPO法人化により多様な助成金を活用できるメリットがあることなど、活発な議論が行われました。

大阪市立大学都市防災教育研究センターでは気軽に専門家と交流ができるサイエンスカフェを年3~4回開催しています。4月以降は新大学・新センターでも引き続き開催してまいります。どなたでもお申込みいただけますので、ぜひ皆さまのご参加をお待ちしております。

※ サイエンスカフェはセコム科学技術振興財団の助成を受けて運営しています。


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